キャンプの醍醐味といえば、やはり焚き火でしょう。星空の下でゆらめく炎を眺めながら過ごす時間は格別です。
しかし、その後の始末がしっかりできないと、環境への悪影響や火災の危険性も。
ただ、一般的な火消し壺だと荷物になるため、持っていくのが億劫だったりしないでしょうか。
積載量の関係で私も以前は火消し壺持っていくのを躊躇していました。
そこで今回は、私が愛用している軽量・コンパクトで荷物にならない火消し袋ZEN campsのアッシュキャリーについてご紹介します。

なぜ火消し壺が必要なのか
キャンプ場では、焚き火の後始末が非常に重要です。熱い灰や炭をそのまま放置すると、次のような問題が生じます:
- 思わぬ火災につながる危険性:完全に消えていないと思われる灰の中にも、長時間熱を持った炭が残っていることがあります。風が吹けば再び火種が活性化し、周囲の枯れ葉や草木に燃え移る可能性があります。
- 環境への悪影響:灰には様々な化学物質が含まれており、そのまま自然界に放置すると土壌や水質に影響を与えることがあります。特に化学薬品を使った着火剤を使用した場合は注意が必要です。
- 次に使う人への配慮:キャンプ場の焚き火スポットをきれいに保つことは、アウトドアのマナーです。次に使う人が気持ちよく利用できるよう、自分の出したゴミは適切に処分しましょう。
従来の火消し壺の課題
従来の火消し壺は確かに役立つものの、いくつかの課題がありました。
- サイズが大きく、キャンプ道具の中でかさばる:一般的な火消し壺は直径20cm以上、高さも20cm以上あり、バックパッキングなどの軽量化を求めるキャンプスタイルには不向きでした。
- 重量があり、持ち運びに不便:金属製の場合、空の状態でも1kg前後あり、灰や炭を入れるとさらに重くなります。
- 使用後の灰や炭の処理が面倒:密閉性が低いものが多く、持ち帰る際に車内や他の荷物を汚してしまうことがありました。
- 耐久性の問題:安価な火消し壺は熱による変形や腐食が進みやすく、長期間の使用には向いていませんでした。
- デザイン性の低さ:機能性重視のため見た目が無骨なものが多く、おしゃれなキャンプギアを揃えたい方には物足りないものでした。
Zen campsの「アッシュキャリー」の特徴

そんな悩みを解決してくれるのが、ZEN campsのアッシュキャリーです。

1. 優れた携帯性
未使用時にはコンパクトに折りたたみ可能で、リュックのポケットにも収納可能。
袋状のため一般的な火消し壺と比較するとかなり軽量・コンパクトとなります。
- Sサイズ:24㎝ × 25㎝(デイキャンプやソロキャンプ向け)
- Mサイズ:29㎝ × 32㎝(基本サイズでソロキャンプ、グループキャンプ、ファミリーキャンプなど)
- Lサイズ:34㎝ × 38㎝(最も大きなサイズで、連泊や大人数のキャンプ、BBQで大量の炭や薪を使用する場合に最適)

2. 効率的な消火能力
密閉性が高く、袋の中で酸欠を起こし安全に鎮火を促すことができます。
耐熱性が高い特殊な難燃性素材とシリコンコーティングにより、まだ鎮火しきっていない炭や薪の燃えカスを安全に投入可能。
3. 持ち帰りやすさ
ひもとカラビナで密閉できるため、灰が漏れずらく持ち帰る場合も安心です。収納バッグが付属し、万が一の漏れにも対応します。
4. 耐熱性と安全性
耐熱温度は550℃と非常に高温に強いので、袋自体が燃えることはありません。
耐熱性が高いガラス素材と特殊なシリコンコーティングにより、まだ鎮火していな炭や薪の燃えカスを安全に投入可能。
5. 手入れのしやすさ
使用後は水洗いができるため、いつでも綺麗な状態を保つことができます。
実際の使用感
良い点
なんといってもコンパクトで携帯性に優れている点が最高です。
従来の火消し壺のようにかさばることがないため、荷物が少なくなり、元の火消し壺には戻れそうにありません。
袋状ですが、質感もよく丈夫なため、簡単に破れたりすることはありません。
使い方も簡単で、空気を抜いて密閉すれば、置いておくだけでまだ熱い炭や薪の鎮火を促してくれます。
使用上の注意点
マチが広く自立する構造に立っていますが、うまく立たせるのには少しコツが必要かもしれません。
難燃素材ですが、火消し壺とは違い、炎が燃え上がった状態の炭や薪を投入すると、袋が傷つき穴が空いてしまう可能がありますので注意が必要です。ある程度、鎮火してから袋に入れる必要があります。

環境への配慮と実践
Leave No Trace(痕跡を残さない)の精神は、アウトドア活動の基本です。アッシュキャリーを使えば、焚き火の跡をきれいに片付け、自然を守ることに貢献できます。
灰の適切な処理方法
- 完全に冷えた灰は、指定されたゴミ箱に捨てるか、自治体の規則に従って処分しましょう。
- キャンプ場によっては灰の専用捨て場が設けられていることもあります。
- 森林や河川に直接灰を捨てることは避けましょう。水質汚染の原因になることがあります。
持続可能なキャンプのために
アッシュキャリーのような道具を活用することは、持続可能なアウトドアライフの一環です。焚き火を楽しみながらも、自然環境を守るという両立は、私たちアウトドア愛好家の責任でもあります。
まとめ
キャンプを楽しむ上で、火の取り扱いは最も重要な要素の一つです。Zen campsの「アッシュキャリー」は、その携帯性と機能性で、焚き火の後始末をぐっと簡単にしてくれます。安全で環境に配慮したキャンプを楽しむために、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
コンパクトながらも高い性能を持つアッシュキャリーは、特にスペースと重量に制約のあるバックパッキングやツーリングキャンプに最適です。初心者からベテランまで、全てのアウトドア愛好家にとって、焚き火の醍醐味を最大限に引き出しながら、自然環境を守るための強い味方となるでしょう。
次回のキャンプでは、この「アッシュキャリー」があれば、焚き火の後片付けの心配も少なく、より自然との触れ合いを楽しむことができるはずです。美しい自然を次世代に残すため、私たち一人ひとりの小さな行動が大きな違いを生み出します。
